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【開催報告2022.2.11】「金沢大学における日本語教育の研究・教育・実践」
金沢大学ボトムアップ型研究課題グループ「グローバル化する国際社会における「日本」に関する応用的研究」2021年度成果報告会「金沢大学における日本語教育の研究・教育・実践」が、2022年2月11日に完全オンラインで実施されました。これは国際学類が来年度からこれまでのコース制からプログラム制に移行することを機に、金沢大学における日本語教師養成や日本語教育の研究・教育・実践を振り返り、今後について議論するという趣旨のシンポジウムです。
当日は日本語教育関係者や金沢大学の卒業生・修了生、関心を持ってくださった方々など、70人以上の方々が熱心に参加されました。
まず国際学類の古畑徹学類長から、これまでも国際学類からは国内外で活躍する日本語教師を輩出してきたが、今後は社会のインクルージョンに関心を持つ日本語教師を育成していきたいという挨拶がありました。
次に、深澤のぞみ国際学類教員の講演「インクルーシブ社会に貢献する日本語教育を」がありました。その後、経済学経営学系宮崎悦子教員の報告「杜の里地域における留学生の子ども等への日本語・適応支援活動と支援の制度化の過程」、金沢大学大学院修了生で現在金沢国際交流財団職員の阿部愛沙大氏の報告「外国人散在地域における地域日本語教室の役割-外国人住民の社会的包摂に向けて-」、大江元貴国際学類教員の報告 「日本語の文・談話構築態度の発達の様相—CLD生徒の学習支援活動の観察から—」、太田亨国際機構教員教員の報告「「日本語で学ぶ論理」が目指す「論理」の教育実践」がありました。そして参加者との質疑応答が活発に行われました。
最後の挨拶では、国際学類の教員でもある志村恵副学長から、これからはフルメンバーが自立した国際市民として参加するような社会を目指すべきであり、大学でも現代的課題を意識し自立的に社会に参画できる人材を留学生を含めて育成していきたいとの話がありました。
新しいプログラム制の下、これまでの実績に重ねる形で、新たな課題に取り組んでいきたいと考えています。