理念・目標
国際学類とは
金沢大学人間社会学域国際学類は、グローバル化が進んだ21世紀に国際社会への深い洞察力を持ち、異文化との<しなやかな共生>を実現できる真の国際人を育成することを目指し、外国・異文化への関心・探究心とコミュニケーション能力を持ち、将来国際的業務につくことを考えている人を受け入れます。国際学類では、国際社会の諸問題と日本のアイデンティティについての知識・理解や、外国語の運用能力の養成を、「国際政治プログラム/国際政治Eプログラム」、「国際経済プログラム/国際経済Eプログラム」、「英語圏研究プログラム/英語圏研究Eプログラム」、「ヨーロッパ圏研究プログラム」、「アジア・日本研究プログラム」、「グローバルDEIプログラム」、「日本語教育プログラム」という、10のプログラムでの教育を通じて行います。
理念・目標
グローバル化による様々な課題が山積する現代社会において、異なる認識や価値の衝突を克服して異文化との<しなやかな共生>を可能とする思考力と創造力、ならびにコミュニケーション力をもつ人材の育成が求められています。国際学類は、柔軟に国際社会の問題に対応できる真の国際人の養成を目指しています。
3つのポリシー
(アドミッション・ポリシー/ディプロマ・ポリシー/カリキュラム・ポリシー)
アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)
国際学類は、実践的な英語などの語学力を活用して、将来、外務・対外援助機関や国際機関で働きたい人、海外のNPO・NGOで経験を積みたい人、多国籍企業で力を試したい人、外国人に日本語・日本事情を教えたい人、国内での国際交流活動に携わりたい人などに必要な、多民族・多宗教・多文化共生社会を生き抜く強靭な知性と深い共感力、国際的な場におけるコミュニケーションに必要な外国語運用能力、具体的な問題提起と解決立案を行うセンスを養うことを教育目標とします。
国際学類には、「国際関係・国際協力系」、「地域研究系」、「インクルーシブ社会構築系」という3 つの系に大別される複数のプログラムがあり、そのうちのいくつかは英語のみで卒業できます。
求める人材
- 多文化や多民族、及び国際社会における諸問題に積極的な興味を持つ人
- 自国文化のアイデンティティを常に問い続ける、探究心あふれる人
- 英語をはじめとする国際的に重要な外国語の実践的な運用能力を高めるために、努力を惜しまない人
- 探究心とコミュニケーション能力を用いて、諸問題を粘り強く話し合い、国際的な場で相互理解と交渉妥結に達しようとする人
- 将来、国際的な場での活動への従事を目指す人
- 外国人に対する日本語教師を目指す人
ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)とカリキュラム・ポリシー(学修成果、教育課程編成方針)
各プログラムのディプロマ・ポリシーとカリキュラム・ポリシーについては、それぞれ下記をご参照ください。
- 国際関係・国際協力系
- 地域研究系
- インクルーシブ社会構築系
教育目標
国際学類では、国際社会における諸問題や各国の文化について、専門ごとに細分化された知識の個別的習得ではなく、歴史、文化、言語、政治、経済等を横断的に学び、多角的・総合的な視野と考察力を養うことを目標としています。また、異なる価値や文化をもつ人々が参加できる社会を構築するために、外国語の実践的な運用能力、対話・交渉能力を伸ばすと同時に、日本語教師を目指す人はそのための高度な能力をも身につけるなどして、多様化する社会において柔軟に対応できるグローバル人材を育てます。
留学のすすめ
国際学類では、留学や語学研修への参加を推奨しています。これらは外国語能力を伸ばすだけでなく、異文化への知識や接し方を身につけ、グローバルな視野を獲得することにもつながります。
履修モデルとしては、1~2年次の春休み、または夏休みに海外での語学研修プログラムに参加し、2~3年次に海外の協定校に半年から1年間留学することが考えられます。
国際学について
「国際学」とは新しい学際的な学問分野であり、国際政治、国際経済、国際コミュニケーション、世界史、外国語、外国文化、日本文化など、これまで法学部、経済学部、文学部、教育学部などでばらばらに教育・研究されてきた諸分野を、国際社会論あるいは地域研究(日本を含む)という視点から総合的に捉えようとするものです。総合大学である金沢大学の諸学類の協力によって、この新領域への取組みが可能となりました。
他大学と比較しての学類の特徴
金沢大学の国際学類は、他大学にある国際学を教える学部とは一線を画しています。国際学を教える学部は、少数ながら他大学にも存在します。国立では東京大学や東京外国語大学、千葉大学、筑波大学、宇都宮大学、山口大学など、公立では国際教養大学や静岡県立大学、広島市立大学、横浜市立大学、長崎県立大学などがあります。また、いくつかの私立大学にも存在します。これらに対して、金沢大学の国際学類には独自の強さがあります。まず、少人数で学べる環境が魅力です。少ない人数で授業やゼミに参加するため、きめ細かな指導が受けられます。また、「経過選択型」と呼ばれるユニークな制度も好評です。これは、1年次から2年次にかけて自分が学びたいプログラムや専門内容を徐々に絞っていける制度です。さらに、グローバル志向の教育も充実していて、グローバル社会で活躍するための実践的なスキルを伸ばせるのが、国際学類です。