学類長の挨拶

トビタテ 異文化へ! 国際学類長 加藤和夫

 2014年度から日本学生支援機構(JASSO)は「官民協働留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム~」の募集を開始しました。グローバル化、ボーダレス化が加速する今日、それに逆行するかのように内向きになりつつあるとされる日本の 若者を世界にトビタタせようとする国の支援策です。本学国際学類は、そのような時代の要請に応えるために、国立大学では数少ない国際系の学類(学部)とし て2008年度に開設されました。以来7年、本学類は金沢大学のグローバル化推進のリーディング学類としての役割を期待されながら、教員・学生が一丸と なって努力してきました。そして、これまでに4回の卒業生を送り出す中で、その成果は就職や進学の面に確実に現れてきていると自負しています。

 国際学類は、グローバル化が進む21世紀を生きる有為な人材として、国際社会への豊かな洞察力を持ち、異文化との<しなやかな共生>を実現できる真の国際人を育成することを目的としています。そのために、国際社会の諸問題や異文化への強い関心と探究心と高いコミュニケーション能力、英語をはじめとする外国語の高い学習意欲を有し、将来、国際的業務に就きたい人の入学を期待しています。

 本学類のカリキュラムの特色は、国際社会を多面的・総合的に学び、外国語コミュニケーション能力を育てるとともに、日本のことについて深く学べる機会を 用意しているところにあります。日本人の国際化にとって、自国の理解は必須のものと言えます。そのために、学類生全員に学類共通科目の「国際社会系」「日本文化系」「英語コミュニケーション系」科目で自国の理解も含めて国際人としての素養を身に付けてもらいます。2年生以降は各自の興味・関心に応じて「国際社会コース」「日本・日本語教育コース」「アジアコース」「米英コース」「ヨーロッパコース」のいずれかのコースに所属して学びを深めることになります が、コースごとの壁は低く、1学年70名あまりの学類生が互いをよく知り、刺激し合って、各自の目標に向かって成長しているところが特色でもあります。「日本・日本語教育コース」のカリキュラムを中心に、外国人のための日本語教師の資格も取得できます。

 また、本学類では当然のことながら留学を大いに奨励しています。現状でも毎年、90名前後の人が海外での語学研修(3週間から1か月程度)に参加し、 40名を超える人が海外の協定大学に短期留学(6ヶ月以上1年未満)をして、卒業時には何らかの形で海外経験をしている人が8割を超えています。学類としては、この数を今後もますます増やしていきたいと考えています。そのためには、英語をはじめとして、留学を希望する国の言語の学習も重要ですから、そうし た教育にも力を入れていきます。今の時代、国内外の様々な課題の解決するためにも、自らの夢を実現するためにも、国境を越えて多くの人を巻き込み、協力し 合わなければ実現できない時代になっています。知らない世界を知ることは、自国のこと、自分のことを客観的に知るよい機会です。自分の視野を広め、少々の困難にくじけない強い精神を育てるためにも留学はよい経験になるはずです。

 2014年度に本学は文部科学省のSGU(スーパーグローバル大学創成支援事業)に採択され、国際学類には、その先導学類として学内外から大きな期待が寄せられています。将来、国際的に活躍してみたいと考えている皆さん。そのための学びと経験の場を用意してお待ちしている金沢大学国際学類の仲間にぜひ加わって下さい。