金沢大学人間社会学域国際学類金沢大学人間社会学域国際学類

ヨーロッパコース

European Course

多様なヨーロッパを多面的に学び,真の国際感覚を養います

 さまざまな価値観が共存し,ますます複雑化する現代社会。多様な民族で構成され,社会や文化のあり方も多様なヨーロッパ世界の理解が大きな意味をもってきます。そこでヨーロッパの言語・文化・政治・経済・歴史などを多面的に学び,グローバル社会で活躍できる国際人の養成をめざしています。

ヨーロッパコースはこんなコース

世界情勢を複眼的に見る能力を持った人材を

 様々な価値観が共存し複雑化する現代社会。多民族で構成され社会や文化のあり方も多様なヨーロッパの理解が豊かな示唆を与えてくれます。本コースではヨーロッパの言語・文化・政治・経済・歴史などを多面的に学び,ヨーロッパへの関心を軸に,純粋な外国語の運用能力だけではなく,相手を理解し,状況に応じて対話し,共に創造していく能力,自分で課題を見つけ解決していく能力,世界情勢を複眼的に見る能力を持った、真の国際人の養成を目指しています。

コースの理念・教育目標

ヨーロッパへの関心を原点とする国際人の育成

 本コースでは,ヨーロッパへの関心を軸に,純粋な外国語の運用能力だけではなく,相手を理解し,状況に応じて対話し,共に創造していく能力,自分で課題を見つけ解決していく能力,世界情勢を複眼的に見る能力を持った人,つまり真に国際的感覚にあふれた人材を育てていきます。

生きたヨーロッパ世界との交流を重視する教育

 外国語のコミュニケーション能力,国際社会を理解するための基本的な知識と方法,そして日本の歴史・社会・文化についての理解を深めた上で,ヨーロッパについてさらに専門的に学びます。また,さまざまな機会(語学研修,短期留学,留学生との交流など)を通じて国際感覚を磨いていきます。

教育内容

共通科目と選択的履修の組み合わせ

 共通教育科目に加えて,学類共通の実践的な英語科目を履修し,同時に,国際社会系と日本文化系の基礎的な科目を選択的に履修します。

専門科目と専門外国語の選択履修

 基礎的な理解を深める科目を履修した後,各コースの専門科目と専門外国語(フランス語,ドイツ語,スペイン語)を選択履修します。専門科目では,「西洋近・現代史概説」「現代ヨーロッパ社会論」「ヨーロッパの宗教」などの基礎的科目を学んだ後,より専門的な関連科目を学び,ヨーロッパ社会についての理解を深めます。また,現実のヨーロッパ社会を実感するために,語学研修や短期留学制度を整えています。最終的にはそれらの学習や体験の成果をまとめ,卒業論文に仕上げます。

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在学生の声

上山 暉さん

 ヨーロッパコースでは特にスペイン,イタリア,ドイツ,フランスの視点からヨーロッパの社会や文化などを広く学び,知ることができます。私は一年生の時に初習言語で選んだフランス語に惹かれ,フランスを中心に勉強し,フランス留学を予定しています。新しい言語を学んでいると知ることは新しいことばかりでとても面白いと思います。すでにある知識をより深めていくのも楽しいですが未知の領域を学んでいくことを楽しめるのがヨーロッパコースの特徴だと思います。

卒業後の進路

大学院、外務・対外援助機関、行政機関一般および各種外郭団体・財団、外資系企業や海外事業部を持つ日本企業、旅行会社、マスコミ、NGOや国際的NPO、教員など

取得可能な資格

  • 学士:国際学
  • 資格:中学校教諭一種免許(国語、社会、英語)、高等学校教諭一種免許(国語、公民、英語)、日本語教育副専攻相当資格、通訳ガイド(通訳案内士)(国家試験合格を経て)、通訳士(通訳技能検定合格を経て)

コース内履修システム

 1年次には、共通科目と学域共通科目、そして「国際学入門」を学びます。2年次には、学類の基礎科目(コース専門言語を含む)を中心に学びますが、夏休み等に短期の語学研修(英語やその他の言語)を強く勧めたいと思います。また、「ヨーロッパ圏理解Ⅰ」においてゼミ形式で学ぶことにより、地域研究への高い動機付けを目指します。3年次には、専門性の高い科目(コース専門科目)が中心になりますが、「ヨーロッパ圏理解Ⅱ」において地域研究の深化を図ります。そして、意欲のある学生には短期(半年・一年)の留学を指導していきます。最終学年では、卒業論文を見据えてさらにコース専門科目をとります。卒業論文については「ヨーロッパ研究演習」等で丁寧に指導していきます。

コースの特徴的な科目

 ヨーロッパおよびその周辺地域の社会・人間・文化について、2・3年次にゼミナール形式で学びます(「ヨーロッパ圏理解III」)。「現代ヨーロッパ社会論」(2年・3年)では現代のヨーロッパが持つ様々な問題について総合的に学びます。また、「ヨーロッパ生活論」(3・4年)では外国人スタッフからヨーロッパの生活について学びます。

コース専門科目

その他に西洋近・現代史概説、西洋経済史、社会思想史、ヨーロッパ経済統合論、ヨーロッパの宗教、美術史、音楽史(西洋音楽)、ヨーロッパ研究特論、ドイツ語コミュニケーション、フランス語コミュニケーション、スペイン語コミュニケーションなど

教員からのメッセージ

ヨーロッパコース 粕谷雄一教授

 ヨーロッパは長い歴史と文化をもつ地域です。現代の国際社会が形作られる基になった思想や仕組みが生まれてきたところでもあります。世界の人たちとコミュニケーションをとり、世界のさまざまな社会のあり方を深く理解するためには、結局ヨーロッパについてよく勉強することが不可欠なのです。ヨーロッパコースではフランス語、ドイツ語、スペイン語などの学習とも繋がったさまざまな興味深い授業をご用意しています。

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