国際社会コース
グローバル化する現代社会の様々な問題に柔軟に対応できる力を獲得します

 国際学類の各コースにおける地域研究と連携し、マクロ・ミクロ双方の視点からグローバル化する現代社会を多角的に理解することが、国際社会コースの目標です。特に、政治・経済・歴史学の分野における専門的知識を養い、国際的な問題だけではなく地域的な問題を国際社会とのつながりの中で考えることのできる人材を育成します。

国際社会コースはこんなコース

グローバル化する国際社会において、政治経済の観点から物事を読み解く力を養います

政治・経済の学問に関連する基礎的な知識を習得し、その観点から過去から現代にいたるまでの様々な国際社会の問題や政治経済の仕組みについて理解を深めます。コースには、国際社会の問題に関心を持っている人、地球的課題に対して自分なりに考えをもって取り組みたい人、歴史に興味がある人、統計を使いこなしたい人など、様々な思いや目的を持った学生が集まっており、互いに学びあうことのできる環境になっています。

コースの理念・教育目標

【グローバル社会で活躍できる人材の育成】

  国際社会の一員として包括的な視野と国際コミュニケーション能力を養い、それらを必要とする多くの職業分野で活躍することのできる人材を養成します。英語等の語学力と文化的背景を踏まえたコミュニケーション能力を向上させると同時に、国際政治・経済・歴史についての素養と各分野の勉強をとおして論理的考察力を伸ばします。

教育内容

1年次は共通教育科目学域GS科目と学類共通科目の履修を通して、人間社会学域およびそのなかの国際学類の学生としての基礎的な力を身につけます。2年次からは、英語でも開講される国際関係論、国際経済論、比較政治、国際開発学などの専門的な科目を履修し、国際社会の諸問題を分析するための能力を養います。3-4年次には、指導教員のもとで特定の問題について学ぶことで、自主的な探求心を培い、卒業論文を書くことにより、国際社会コースの学習を完結します。

コースの卒論についての情報は こちら

在学生の声

大家裕貴さん

 国際社会を理解するためには、言語習得によるコミュニケーション能力の向上とともに、世界各地の歴史・法律・文化などのそれぞれの地域の事情を深く理解することが欠かせません。国際社会コースでは、充実したカリキュラムでこれらのことを学ことができます。この分野は、非常に多岐にわたっており、学習者のやる気次第でどこまでも追求していくことが出来る分野だと思います。また、特定の地域に関する事柄も他コースとの交流でより深く追求することが可能です。この分野に関心を持っている方は、ぜひ様々な事象に興味をもって学習に取り組んでください。

徳吉莉奈さん

  このコースでは、国際社会の仕組みや政治・経済、そして社会の問題について色々な角度から学ぶことができます。そして、その中から自分の研究したい問題や課題について自分で探し出し、それらを深く学ぶ機会が与えられています。他のコースに比べて、異なった興味関心を持った人たちが多く集まっているので、様々な考え方を知ることができ、互いに良い刺激となっています。また、先輩後輩の関わりも多く、いろんな体験を共有できることも利点です。国際社会コースでは、国際的な広い視野を持って物事を考える力をつけられると思います。

卒業後の進路

外務・対外援助機関、行政機関一般、外資系企業や海外事業部を持つ日本企業、NGOや国際的NPO、マスコミ、教員、大学院進学、大学院を経て国際機関や渉外弁護士、等。

取得可能な資格

学士:国際学

資格:中学校教諭一種免許(国語、社会、英語)、高等学校教諭一種免許(国語、公民、英語)、日本語教育副専攻相当資格、通訳ガイド(通訳案内士)(国家試験合格を経て)、通訳士(通訳技能検定合格を経て)

コース内履修システム

 1年前・後期に学類共通科目として「国際学入門」(2単位)と「日本文化」(2単位)を履修し)、国際学類のもっとも基礎的な素養を身に付けます。2年進学時に国際社会コースを選択した後、おもに2年次に英語コミュニケーション系(12単位)、国際社会系(10単位)、日本文化系(8単位)を履修し、さらに国際社会の理解を広げていきます。また、おもに3~4年次には、英語以外の語学力をも向上させながら(8単位)、国際社会コースのコース・コア科目と展開科目の履修(38単位以上)によって、国際社会の理解を深め、自主的な探求心を養います。そして最後は、演習(4単位)と卒業論文(6単位)で国際社会コースの学習を完結します。なお、海外語学研修と短期海外留学のプログラムは、本コースの特定の科目に読替可能です。

コースの特徴的な科目

  • 国際関係論…国際政治を読み解くための理論や概念を学び、それらを応用して、近現代の国際問題について考察を深める。
  • 比較政治学…民主主義国5カ国(イギリス、フランス、日本、アメリカ、ドイツ)の政治体制、政治、経済発展等を分析し、それぞれの特殊性と共通性を評価する。
  • 国際貿易論…国際貿易のメカニズムに関する理論を学び、貿易政策や産業政策といった現代の国際経済問題について考察を深める。
  • 世界システム論…国家間の角逐、企業間の国際競争、イデオロギーの発信と受容という政治・経済・文化の3次元から世界をシステムとして分析する。
  • 国際コミュニケーション論…情報リテラシーを身につけ、世界を分析し、国際コミュニケーション論の立場から世界を再構築する。
  • 国際開発論…今なお貧困に喘ぐ国々におけるさまざまな問題に関して知見を深め、「開発」とはどうあるべきかという問いについて考察する。

コース専門科目

 国際政治史、国際関係論、比較政治学、国際機構論、国際協力論、国際経済学、世界システム論、国際貿易論、国際金融論、比較経済体制論、国際公共経済論、国際コミュニケーション論、異文化理解、多文化主議論、世界地誌、マス・メディアと国際コミュニケーション (これらの科目の幾つかは、英語でも開講されます)

専任教員紹介

 国際社会コースは、海外経験も豊富にある日本人教員と外国人教員によって構成されています。すべての専任教員は、国際政治、経済、歴史について、日本語のみならず英語でも授業を行います。
  • ビートン・アンドリュー 先生 研究領域は、日本外交、アメリカ外交、日米関係論です。授業では、日米関係史(安全保障、政治・経済関係)を辿りながら、比較的な観点から日米の対外政策と現代国際関係を分析します。
  • 加藤 篤行 先生 専門は応用計量経済学、国際経済学で、「国際貿易論」および「国際経済論」と担当しています。実際の統計データを用いた国際経済およびその他の経済問題の分析をテーマに演習を行っています。
  • 中野 涼子 先生 国際関係論、国際関係思想を専門とし、「国際関係論」、「国際機構論」の授業をとおして、国際社会の複雑さを一緒に読み解いていきたいと思っています。とくにアジア太平洋や日本外交の事例を参照して、具体的な分析方法などを学んでいきます。
  • フォックス・セナン 先生 日中関係と国際関係を専門とし、「「国際政治史(東洋)E」などを担当しています。演習ではとくに、冷戦後の安全保障の問題を、地域や国家に注目して学習します。
  • 和田 一哉 先生 専門は開発経済学で、「国際開発論」を担当しています。経済学は強力な分析ツールを提供してくれますが、それにとらわれることなく、途上国の社会経済に関するさまざまな問題について知見を深めていきたいと思っています。

教員からのメッセージ

 米国、スウェーデン、そして日本で生活してきた私は、神戸大学で日米関係史を研究し、政治学博士号をとりました。こうした経験と研究から、同じ出来事に対する物の見方や考え方は、住む国によって大きく異なるということを学びました。政治・社会問題や文化的の相違を理解できれば、現実の認識が大きく変わります。国際政治を勉強すれば、グローバル化された21世紀において不可欠な世界観を養うことにつながると信じています。

アンドリュー・ビートン准教授
私はこれまで、日本と東アジアの経済について研究し、これらの国々が貿易による不可分なネットワークで結びつけられていることやグローバルな経済システムの中で重要な役割を果たしていることを学んできました。経済という視点から世界を見ることは、自分たちの日常生活が世界の他の国々とどのように関係しているのか、あるいは、貿易戦争、環境問題などの国際的な問題についてどのような解決法が考えられるのかについて考えることでもあります。国際社会コースで勉強することで、客観的で現実的な思考力を養ってみてはいかがでしょうか。
国際社会コース 加藤篤行准教授