教員紹介

日本・日本語教育コース / 加藤 和夫 教授

加藤 和夫 教授
日本・日本語教育コース
加藤 和夫 ( KATOH Kazuo )

研究領域
日本語学(方言学,社会言語学)

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金沢大学研究者情報

【研究内容やゼミの内容】

 加藤は,現代日本語を対象とした日本語学的研究と,その日本語教育への応用に関する研究,中でも,北陸方言を主な対象とした伝統方言の記述的研究や現代日本語及び方言の変容に関する社会言語学的研究を行っています。最近では,平成23(2011)~27(2015)年度科学研究費補助金(基盤研究(A))「方言分布変化の詳細解明―変動実態の把握と理論の検証・構築―」の研究分担者として,約35年前に調査した福井県若狭地方方言の分布について,その後の変化状況を明らかにするための経年調査を3年計画(約100地点)で実施し,現在その結果を整理・分析中です。平成28(2016)年度から3年間は,新たに科学研究費補助金(基盤研究(C))を得て「北陸地方の方言景観に関する社会言語学的研究―方言景観の多様性とその要因解明―」に取り組むことになりました。また,日頃の研究成果を社会に還元するために,2003年からMRO北陸放送ラジオで月1回(15分程度)日本語や方言について話しているほか,石川県小松市発行の「広報こまつ」で方言に関するコラムを1998年から毎月連載中です。2013年1月から2014年12月にかけて,「北國新聞」に週1回,計101回にわたって石川方言に関する連載の監修をしました。

 著書に,『どうなる日本のことば―方言と共通語のゆくえ―』(共著 大修館書店 1999),『お国ことばを知る 方言の地図帳』(共著 小学館 2002),『新 頑張りまっし金沢ことば』(監修 北國新聞社 2005)など20冊ほどがあり,ほかに学術論文約50編,その他90編ほどがあります。

 当研究室(ゼミ)は金沢大学人間社会学域国際学類日本・日本語教育コース及び大学院人間社会環境研究科(博士前期課程)国際学専攻日本語教育・日本文化研究コース,大学院人間社会環境研究科(博士後期課程)人文学コースにおいて日本語学(現代日本語)に関する教育・研究を行っています。

 ゼミ生の研究テーマは,加藤の専門分野である日本語学(方言学,社会言語学)に関するものを中心に,研究室ホームページの「研究室のなかまたち」に載せているゼミOB・OGの論文題目からわかるとおり,文法,敬語,語彙論,意味論,日本語教育,対照研究,国語教育など,現代日本語を対象として多方面にわたっています。

 現在ゼミ生は,人間社会学域国際学類日本・日本語教育コース生,大学院人間社会環境研究科博士前期課程国際学専攻日本語教育・日本文化研究コースの大学院生,大学院研究生,そして,大学院・学類の短期留学プログラムによる特別聴講学生がいます。2016年4月現在のゼミ生は,大学院(博士前期)3名,大学院研究生1名,学類4年生5名,学類短期留学生3名の計20名で,週1回,大学院生と学類生合同で論文指導のゼミを実施しています。また,現役ゼミ生やゼミOB・OGとの親睦を深めるために,毎年8月には暑気払い(ビアガーデン),10月には修士論文・卒業論文の中間発表会を兼ねた1泊2日のゼミ合宿を実施しています。下の写真は2015年度のゼミ合宿(経済学類の西嶋ゼミとの合同合宿)での集合写真です。

 ゼミの指導にあたっては,ゼミ生諸君の自主性を重んじ,研究テーマの決定から論文執筆まで,あくまでも助言者でありたいと思っています。そして何よりも,学生諸君の日本語に対する問題意識の深化と,そのための学問的方法論の指導を心がけています。日本語学的研究は,多くの場合,こつこつと長い時間をかけての資料収集と分析が要求される分野です。言葉に対して旺盛な好奇心を持ち,そういう努力を惜しまずにできる人であってほしいと思います。学類生にあっては,早くから研究テーマを絞って基本文献に目を通しておいてほしいと思います。

 大学院での指導を希望する場合,日本人学生は言うまでもなく,特に留学希望者は,事前に大学院での研究希望テーマ・研究計画をしっかり立ててから連絡して下さい。学部で日本語学の基本的知識を身に付けていて,卒業論文も日本語に関する研究であることを原則とします。



「どうなる日本のことば : 方言と共通語のゆくえ」
大修館書店
「お国ことばを知る方言の地図帳. 新版」
小学館
「新頑張りまっし金沢ことば」
北國新聞社